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第10章 季節
ステテコのススメ
夏の暑い日、スラックスの裏地が、太ももにべたべた付くのが不快ではないでしょうか。わたしはその不快感から脱する1番の解決策は、スラックスの中にステテコを履くことだと思っています。このステテコ、本当に便利です。
今では季節を問わず、スラックスの中には欠かせないアイテムになっています。
まず、ステテコを履くことで、スラックスと直接肌が触れることを防げるため、生地の痛みを和らげることができます。ひざ下までのステテコを履き、靴下はロングホーズを履けば、スラックスの下は肌が一切出ないことになります。
スラックスの内側に付いている裏地はポリエステルかキュプラでできています。汗をかいた足がその裏地にくっつくことでべたつきが起き、不快ですし、汗かきの人は汗がスラックスの表面まで出てきてしまうこともあります。
そういうときは、ステテコを履くことで、肌と裏地の間に生地を1枚挟むため、滑りが生まれ、べたつきがなくなります。
「1枚着る者が増えるということは、暑くなるのではないか?」
とよく言われますが、べたつきがなくなる方が、不快指数が圧倒的に下がり、生地が1枚増えることの暑さはほとんど気になりません。
では、ステテコは何を選べばいいのかということですが、1つインナーステテコの代名詞になっているものはスバリUNIQLOのエアリズムのステテコです。くれぐれも、間違えてコットン素材のステテコは買わないようにしてください。
夏は色やベージュのスラックスを履くことも増えるかと思います。そのときは、白のステテコを履きましょう。スーツのときは黒かグレーで間違いありません。
この心地よさに慣れてしまえば、夏が終わっても履き続けることでしょう。
ほとんどの方はユニクロのステテコで満足のいくかと思いますが、私は数年色々試してきて、1つの答えが出来ました。
素材に敏感な方で、化学繊維はなるべく着たくないという方もいらっしゃると思います。
色々調べているうちに、天然素材のステテコがあることを発見しました。
まず、ベンベルグ(キュプラ)100%で作られているステテコ。こちらはなんと和装用品店で購入することができます。和装はほとんど化学繊維を使わないため、インナーも天然素材にこだわっています。
「ベンベルグ ステテコ」と調べてみてください。色は「ネイビー、グレー、白、赤」と4色ありますが、スーツや暗めのトラウザーズにはネイビー、ベージュや明るめのトラウザーズには白、と2色あれば十分だと思います。
わたしが使い始めた感想としましては、脱いだときの静電気が全くなく、やはり天然素材は素晴らしい!!と感動しました。
しかし、このベンベルグのステテコには弱点がありました。伸縮性がないため、耐久性に欠けるのです。
何度か履いているうちに、股から裂けてきてしまいました。
天然素材には魅力が多分にありますが、化学繊維ほどの便利さ、タフネスさは持ち合わせていないのです。
そこで、今現在のベストアンサーとしまして、私が行き着いたのは、「シルク」のステテコです。
これに出会い、恐る恐るネットで注文をし、何度か履いてみたのですが、これが本当に素晴らしいです。
伸縮性もある。そして肌に直接触れるものだからこそ、繊維の女王と呼ばれるシルクの質感を直で感じることができます。もちろん、静電気も起きないですし、汗もしっかりと吸ってくれるため、今や手放せないアイテムになりました。
ここまで話した結論としまして、
気楽に使いたいなら、ユニクロのエアリズム。
良いものに触れたいなら、シルクのステテコ。
この2択で決まりだと思います。
ぜひ、皆様のインナー選びの参考になりましたら幸いです。
ステテコ、本当にいいですヨ。
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