ランチタイムのときなど、オフィス街を歩くスーツ姿の男性が、両手をポケットに入れて歩いているのをよく見かけます。
この姿、正直あまり美しくはないですね。なんだか不良のようにも見えてしまいます。両手をポケットに入れてしまいますと、肩が前に出てしまい姿勢を崩す原因にもなります。もし手持ちぶさたでポケットに手を入れてしまうのでしたら、せめて片手だけにしましょう。
ポケットに手を入れる場合は、ベント(背中のスリット)の切れ目からではなく、上着の前裾を後ろにもっていくように入れるのが正しい(かつスマート)入れ方です。これは元々、上着はモーニング・コートのように後ろが長かった時代からのことを重んじた発想です。
またこの入れ方をしますと、腕を前から後ろにもっていくため肩が自然と後ろにいきます。姿勢も自然と上向きになるのです。ベントから手を入れますと、上着がもたつき、変なシルエットになってしまいます。
サイドベンツは元々”剣吊り”と呼ばれ、剣を腰に差すときに邪魔にならないように生まれたデザインです。スリットに腕は通さないようにしましょう。
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