お台場仕立て

「お台場仕立て」は明治の職人達から生まれたテーラー用語でしたが、今では広く一般化した名称です。上着の内ポケットをとり囲むように表地を切るこの仕様を「お台場」と呼びます。当時お偉い様に向けて作られていた高級仕立てだったため、敬意を込めて「お」が付いていると言われています。

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<剣先台場>

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<R台場>

これは昔、大砲の台場に形が似ていたことからこの名が付けられました。東京のお台場に形が似ているからという話もありますが、有力な説ではありません。
お台場仕立てにすることで、裏地の張り替えがしやすくなること、また表地をたくさん使用することから、高級な仕立ての証拠にもなるデザインで重宝されました。
昔は今よりも頑丈な表地を使用していたため、傷んでしまう心配はありませんでしたが、裏地は今普及している「キュプラ」や「ポリエステル」よりも耐久性に欠ける、「アルパカ」や「シルク」の裏地を使用していました。そのため、昔は上着の裏地を張り替えることはよく行われていたそうです。
その手の裏地はとても高級で美しい光沢を放ち、滑りもよかったので贅沢品として使われていました。しかし天然素材のため耐久性が乏しく、5年10
年と着ていると、表地は問題ないのに、裏地が擦り切れてくるという問題がありました。
今の裏地は合成繊維の技術の向上により丈夫なものになっているため、「お台場仕立て」はデザインのひとつとして親しまれています。
 

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