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第6章 ネクタイ
ネクタイは男の特権
わたしはネクタイが大好きです。なぜなら、女性が着けることはない男性だけに許されたアイテムだからです。
お洒落な方は、大きな面積で遊ぶことよりも、小物で域に自分らしさを出すことを意識しています。ジャケットやスーツを毎回変えるのも楽しいですが、着数が必要です。
その代わり、首元から少しだけ見えるネクタイを愉しみます。
ネクタイは男のスーツスタイルを覚えるうえでも必要不可欠です。昔の海外映画を観ていても、「ネクタイもうまく結べないやつで仕事ができるやつはいない」というセリフがあるほどです。
昨今のカジュアル化やクールビズの影響で、ネクタイの出番は年々減ってきています。確かに真夏の昼間に、ビシッとスリーピースでタイを結び上げている姿はかっこいいですが、会う人に暑苦しいイメージを与えてしまいかねません。
スーツだけに限らず、そのときはタイも季節に合わせて素材や色を選ぶといいでしょう。夏には、シルクリネンでさわやかな色のタイを選ぶと、とても清涼感があり、見ている側も気持ちがいいです。
もしネクタイを着けない日があるようでしたら、代わりにポケットチーフを入れてみてください。本来、コーディネートの最後に花を飾るはずであるタイを着けないのなら、チーフに花を持たせるというわけです。そうするとコーディネートがぐっと引き締まります。
最後になりますが、チーフとタイの柄や色を合わせるのは、あまりいいコーディネイトではありません。
未だにこのような着こなしがいいと教えている場所がありますが、こういった間違えたコーディネートは、「私はセンスがないです」とアピールしているようなものです。
残念ながら、そういったアイテムが平然とセット販売されているファッション後進国です。
スーツの場合、ネクタイにチーフを入れるなら、チーフの色は白がいいです。
ジャケットスタイルの場合、ネクタイとチーフは全く同じ色ではなく、ほんの少し色味を変えるといいでしょう。
たとえば、ワインレッドのタイなら、ブラウンのチーフにするとか。
全く色を変えてしまうとややこしくなるので、ほんの少し変えてみるだけで、コーディネートのレベルが格段に上がります。
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