Table of Contents
第11章 その他
素材感を合わせる
洋服のコーディネートで、素材感を合わせるということはとても重要です。
<フランネル×ウールタイ>
たとえば、ツイード素材のジャケットには、シルクのタイは合いません。ツイードのような(※)紡毛素材には、「ウールタイ」のような生地が起毛しているタイを合わせます。他にも、起毛がかった生地には表面がさらっとした上品なドレスシャツではなく、「ウールシャツ」や、「オックスフォードシャツ」のようなカジュアルなシャツを合わせます。このように素材感を合わせるコツをつかんだときから、一段とおしゃれが愉しくなります。
もし判断するのが難しいようでしたら、ぱっと見た第一印象で、「涼しそう」「暖かそう」という区別をしてみてください。それが正しい判断です。涼しそうな洋服と、暖かそうなタイは合わせないようにするだけで、全体的に統一感が出てきます。
<サマーウール×ニットタイ>
革靴も同じことが言えるのですが、起毛がかった生地には、黒の内羽根式のストレートチップのようなフォーマルシューズは合いません。そのような生地の場合には、外羽根式のカジュアル感のある靴(スウェードも可)を合わせます。
スリーピース・スーツの場合は、このような細かなことをあまり考える必要がないため、ある程度何も考えずにおしゃれができてしまいます。それがスーツの良さでもあります。しかし、ジャケパンスタイルでのコーディネートでミスコーディネートが多いのは、この要素が抜けているからです。
(※)紡毛(ぼうもう)…生地の表面がふわふわと毛羽立った糸。一般的な毛羽の少ないウールは梳毛(そもう)とよばれる。
Atelier BERUN
東京都港区南青山5-12-3 小田急南青山マンション 801
- ◆HP :
- https://berun.jp/
- ◆Instagram :
- @berun.bespoke_suit
- ◆Youtube :
- Atelier BERUN
- ◆Blog :
- 伊達男日和 -Dandyizm Life-
- ◆Tel :
- 03-6434-0887