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第7章 革靴
靴とベルトの色は合わせるのか
日本では革物の色は揃えた方がいいといわれていますが、実際ファッション先進国のヨーロッパの人たちはどうなのでしょうか。
たくさん話されている議論ではありますが、わたしなりの意見をお伝えしたいと思います。
わたしの基本的な考え方としては、洋服のコーディネートはあまり細かいことは考えすぎない方がいいと思っています。
家の鏡とにらめっこをしてきて、綿密に合わせてきました!というような服装は、わたしはあまり素敵だとは思いません。
意外かもしれませんが、実際のところ、ヨーロッパではあまり靴とベルトの色を真面目に合わせている人は少ないのです。彼らは黒の靴に茶色のベルトを平気で合わせています。(わたしもはじめは目を疑いましたが、そんな合わせ方をしている人の多いこと多いこと)
そこで何より大切なのは、それを変だと思わせないその人自身の雰囲気です。もしそこに後ろめたさや、間違えていないだろうか、というような不安がもしあったとしたら、そのコーディネートは途端に不安定になるでしょう。
黒の靴に黒のベルトは誰しも合わせる組み合わせだと思います。ではたとえば、スウェードのベージュの靴にスウェードのベージュのベルトを合わせるのはどうでしょうか。そこまで真面目に徹したコーディネートは、わたしはあまり素敵だとは思いません。
<ここまで几帳面に合わせる必要はない>
極論、服装とは、他の人から見て、違和感を与えたり、それ間違ってない?と思われなければいいのです。それを思わせない雰囲気を持つことが大切なのです。
そのためにも、教科書通りにやり続けていても、力がついていきません。
ガチガチ真面目に考えすぎず、コーディネートはもっと広い視点から眺めた方がいいのです。
たとえば、スウェードのブラウンの靴なら、茶系のベルトで合わせるくらいでいいでしょう。
<このくらい合わせれば十分>
法則を守れだの、守らなくていいだの、どうすればいいんだ!と混乱される方もいらっしゃるかもしれませんが、そういったバランスも意識して着続けていくうちに、自分なりの線引きが見えてきます。ぜひ、色々と挑戦してみて、たくさん失敗をしてください。そうしないと、見えてこないものがあります。
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