靴の代表的製法


グッドイヤーウェルト製法

上の甲革部分とソールの部分を糸で直接通してつなげる製法で、靴の製法では最も手間のかかる製法です。この仕様はソールがすり減り穴が空いたら、「オールソール」というソールを交換することができ、長く履き続けることができるという点から、英国紳士の間で愛されてきた製法です。
甲革とソールを糸でつないでいるため、コバを見ると縫い跡が見えます。底にも縫い目が見えているので判断しやすいでしょう。しかし最近では「ヒドゥンチャネル」とよばれる、ソールの糸を隠している高級靴もあるので、それがすべてではありませんが。
また、中底と本底の間に隙間を埋めるためにコルクが敷き詰められており、履き続けることで少しずつ足型に馴染んでいきます。そのため英国ではグッドイヤーの靴を購入するとき、はじめは少し小さめで少々痛みを感じるくらいのサイズを選び、履き続けていくことで自分のジャストサイズに近づけていくというサイズ選びが基本です。
デメリットとしましては、購入してしばらくは、ソールの反り返りがわるく(踵が浮く感覚)、履き心地が少々堅いと感じるのが、なれない間は苦痛と感じるでしょう。10、20年と履いていける靴はこの製法がほとんどです。

 

マッケイ製法

マッケイ製法はイタリア靴に多く見られ、軍の靴の量産の為に考案された製法です。縫い糸を底まで出さずに、インソールから本底をすくい縫いするように内側を縫います。そのため、内側のつま先部分を見ると縫い糸が見えるのが特徴です。この製法はコバ部分に糸を通さずにすむので、コバをギリギリまで削り出し、よりドレッシーな印象に仕上げることができます。グッドイヤーよりもソールの反り返りがよいので、購入した直後からよい履き心地が実感できます。

 

セメント製法

セメントは名前のとおり甲革とソールと圧着して作る靴です。安価な靴はほとんどがこの仕様で、アジも出なければインソールの沈みもなく、購入したときが一番綺麗な状態の靴です。主にスニーカーや女性靴に使われ、たくさん履いているとソールがはがれてしまうということもあります。
しかしこの靴の利点は、縫い合わせることがなくソールをギリギリまでうすく作ることができるため、エナメル靴やオペラパンプスなど、着用頻度が低く、よりドレッシーさを求める靴には使われる製法です。

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