たかがラペル、されどラペル


「ラペル(lapel)」という言葉は、「折り返った部分」という意味です。元々、学ランの原型であった軍服のボタンを2,3個開け、襟を倒して着ていたことが、現在のテーラードジャケットの形のはじまりといわれています。
このラペルも、着丈の長さのように、流行で幅の広さが変動します。2000年代のモードブームの影響で、ここ数年ずっと細いラペルが流行っていましたが、また最近はクラシック回帰があり、ラペルの幅が広めに戻ってきています。だいたい流行では、6∼8cm辺りを動いているように思います。このラペルの幅の広さ次第で、見た目の印象は大きく変わってしまうのです。

たとえば、身体は細身で、顔の大きな方が、モードブランドを好み、肩幅の狭く、ラペルの細いスーツを着ていたとしましょう。アイドル歌手のような細身のジャケットを着ることで、その人の顔は必要以上に大きく見えてしまうことになるのです。そういった方の場合は、ラペル幅を広めにとり、肩幅も広めの物を着用することで、顔が大きい印象をカバーできるようになります。
細めのラペルは、”若々しさ(わるく言えば子供っぽい)”という印象を与えます。広めのラペルは”貫禄”、”説得力”、”安定感”という印象を与えることができます。
もちろん体型によって似合うものは異なりますが、流行り廃れに流されないスタンダードな幅は、シングルであれば8,5〜9,5cm、ダブルであれば9,5〜10.5cm位でしょう。
それ以上かそれ以下であれば、日常的なワードローブとしてではなく、非日常に着るコスチュームのような感覚でお考えください。

ラペルにはいくつか形がありますが、ここでは代表的な2型をお伝えいたします。

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<ノッチドラペル>

「ノッチドラペル」は多くの人が着ている一般的なラペルです。ノッチドラペルの角度が少し上がった物を「セミノッチ」とよび、イタリアのスーツによく見られるデザインです。

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<ピークドラペル>

「ピークドラペル」は、ラペルの先が剣のように尖っているラペルのことを差します。このピークドラペルの角度が少し下がった物を「セミピーク」とよびます。
ピークドラペルはドレッシーなデザインのため、ビジネスで着る場合は少々過度な印象を与えてしまいかねません。あまりワードローブ用で着るスーツには適しておらず、「ディナー・ジャケット(
タキシード)」やダブルブレステッド・スーツのような、華やかな洋服に合うラペルです。

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