失敗をおそれない者こそ洒落者になれる

最近、当たり障りのない、無難なコーディネイトをしている人たちが増えたように思います。まわりからセンスがないと思われたくないため、ベーシックでシンプルなものを着ておけば間違いない、と自分の個性を出さずにいるのではないかと思うほどです。
原因は他にもありますが、昨今の既製服が似通った服ばかり出回っているのも、要因のひとつです。それは、日本人のカッコいい(可愛い)の黄金律が確立さたことで、それに準じた洋服が乱立しているのだと思います。だからと言って反対に、レディ・ガガや、原宿の竹下通りから飛び出してくるような個性的な格好も、特定の場所では場違いになってしまいます。

何事でもそうですが、人は失敗をして、悔しい思いをして、それを乗り越えたいと思う経験をしてはじめて、理想の人間に近づいていくのだと思います。挑戦することは、年を重ねていく毎にどんどん難しくなっていくでしょう。社会の目を意識しなければいけなくなる大人になってからでは、なかなか殻をやぶった行動はできなくなってしまいます。

これは強く言いたいことですが、センスは若いうちから、常日頃挑戦し続けないと育ちません。よく「お金持ちになったらたくさん服を買えるから、まずは稼ぎたい」と言う方がいらっしゃいます。はっきりと申し上げますが、年を重ねて成功し、財を成してからおしゃれに挑戦している人で、“真の洒落者”はいません

自分のおしゃれレベルがまだ1なのにも関わらず、お金はあるから最強の武器をそろえられてしまうような状態です。中肉中背のいかにもおじさんという風貌の方が、身の丈に合っていない派手な洋服を着ている光景を見たことはないでしょうか。まさに先にお金を手にすることで、あのような姿になる可能性が高いのです。
若いうちからお金をかけずにおしゃれを楽しむ方法を身につけ、年齢とライフスタイルと共に、洋服のレベルを徐々に上げていくことが、最も時間のかかる近道です。

そういった過程を進んでいくと、安価で作られている物から高価な服の違いも顕著にわかるようになり、本当に高価なものを見定める感性が育っていきます。その変化を感じるたびに、嬉しくて感動するでしょう。その感動が血となり肉となり、みずからの人格となっていくのだと思います。

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