ウエストコート(ベスト)

ベストの歴史

「ベスト(Vest)」という表現は主にアメリカで使われることが多く、英国では一般的に「ウエストコート(Waistcoat=胴着という意味)」と呼ばれています。また、フランスでは「ジレ(Jilet)」と呼ばれています。本当はウエストコートと呼び続けたいのですが、あまりにもベストという呼び名が普及してしまっているため、ここではベストと呼ぶことにします。

ベストの起源を調べていくと、13~14世紀の「プールポアン」という服に行き着きます。元々軍服の護身着として使用され、やがて一般市民の胴着へと変化していきました。袖の付いたものが元々の形であったのですが、1870年頃に現代のスリーピース・スーツの装いが定着し、現代の形へと近づいていきました。


ベストのデザイン

デザインは5~6個の前ボタンを付けた襟無しのシングルブレステッド型が基本的な形で、ダブルブレステッド型やラペル付きのものとなると、よりクラシックな色が強くなります。前ボタンは5個より6個のほうがよりクラシックです。胴着という位置づけであったため、下着であるシャツはなるべく見えないほうがいいという考えの元です。ポケットは箱型のものが左右に2つずつ付き、身体にぴったりフィットしていることが理想とされています。

ベストの着こなし

スリーピース・スーツのミスコーディネートで一番多いのが、ウエストコートの下前からネクタイが出てしまうことだと思います。もしネクタイが長過ぎてどうしても出てしまう場合は、ベストの中で折り返してしまうと出てくることはありません。トラウザーズの中に大剣と入れようとしても、すぐに出てきてしまいます。

トラウザーズでも述べましたが、理想的なスリーピースの装いにベルトは不必要です。ベストの裾からベルトのバックルが見えてしまっているのは本当に美しくありません。もしそれでもということでしたら、バックルを少しずらし、金具が下から見えないようにしましょう。
また、スリーピースでタイを結んでいない人もたまに見かけますが、これもできればやめた方がいいでしょう。ウエストコートのVゾーンには、タイやアスコットタイなど、首元を締めるものが”必ず”必要です。もしタイをしたくないのであれば、ウエストコートも着ない方がいいでしょう。メディアに出るような方々の、非日常的な着こなしをあまり参考にするべきではありません。
また、スリーピースにはボタンダウンシャツを合わせないということも覚えておいてください。

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