ボタンは唯一の装飾品

平面なスーツに、唯一、突起しているパーツがボタンです。
ボタンはスーツのデザインの中で最も装飾的な要素を備えており、”スーツの顔”と言っても過言ではないパーツです。たとえどんなに上質な生地を用いても、安価なプラスチックの練りボタンを付けてしまえば、途端にチープなスーツに見えてしまいます。反対に、安価なスーツでも、ボタンだけ上質な水牛ボタンに付け替えるだけで、ぐっと上品な印象に変わります。
上質でクラシックなボタンの代表は、「ホーン(
水牛)ボタン」、「ヴェジタブル・アイボリー(ナット)ボタン」、「シェル(貝)ボタン」です。

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<上から 貝釦・ナット釦・水牛釦>

「水牛ボタン」はその名のとおり、主にインド、アフリカ、南アメリカ地方の水牛やバッファローの角から削り出して作られたボタンです。高級スーツはこのボタンを使用しているものが多く、独特な鈍い光沢を放ち、使えば使うほど艶やかな光を出していきます。元々は、肉加工屋が副業として作っていたのがはじまりと言われています。

「ナットボタン」は、南米のヤシの種から削り出したボタンで、水牛ボタン同様、使えば使い込むほど独特のツヤが出てきて、味わい深くなっていきます。クラシックな趣を感じさせるので、ヨーロッパのテーラーが好んで使用しているボタンです。

「貝ボタン」は、サマージャケット等に使用する夏用服地の定番ボタンで、キラキラと光るボタンは高級感と清涼感に満ちあふれ、洋服の雰囲気を華やかにしてくれるボタンです。高級シャツのボタンにも用いられ、麻やシルクなどとの相性がいいです。しかし他のボタンに比べ、割れやすいという欠点があります。取り扱いには注意が必要です。

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<左 くるみ釦 / 右 メタル釦>

その他、ボタンを革で包んだ「くるみボタン」、アイビーの印象を思い起こす「メタルボタン」などもあり、ボタンひとつでスーツの表情は大きく変わります。長く愛用したスーツのイメージを少し変えたい場合は、ぜひボタンを替えてみてはいかがでしょうか。

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